「冬が終わったら、スタッドレスタイヤはどこに保管すればいいの?」
スタッドレスタイヤは冬季限定で使用するため、春から秋までの約8ヶ月間は保管が必要です。
しかし、保管方法を誤るとタイヤの劣化を早め、次のシーズンに使えなくなる可能性もあります。
この記事では、アクアオーナーの方に向けて、スタッドレスタイヤの保管場所の選び方から、具体的な保管方法、そして費用まで詳しく解説します。
アクアのスタッドレスタイヤ保管に必要な費用相場

保管場所によって費用が大きく異なります。
まずは各方法の費用相場を確認しましょう。
保管方法別の費用比較表
保管方法 | 初期費用 | 年間費用 | 向いている人 |
---|---|---|---|
自宅保管 | 0円〜5,000円(ラック購入) | 0円 | 保管スペースがある、費用を抑えたい |
レンタルスペース | 5,000円〜10,000円 | 15,000円〜 | 自宅にスペースがない、他の荷物も保管したい |
ショップ保管 | 0円 | 8,000円〜10,000円 | 手間をかけたくない、専門的な管理を希望 |
自宅保管:費用0円(スペースがあれば最安)
費用:無料
自宅のガレージや物置にスペースがあれば、追加費用なしで保管できます。
アクア(15インチ)のタイヤ4本を積み重ねる場合、約80cm×80cmのスペースが必要です。
メリット
- 保管費用がかからない
- タイヤの状態をいつでも確認できる
- シーズン交換時の運搬が不要
デメリット
- 保管スペースの確保が必要
- 洗浄や管理を自分で行う手間がかかる
- 保管環境の管理(温度・湿度)に注意が必要
必要な物品
- タイヤラックまたはすのこ(1,000〜5,000円)
- タイヤカバー(1,000〜3,000円/任意)
アイリスオーヤマ タイヤラック カバー付 普通自動車 幅59×奥行36×高さ127 耐荷重 120kg KTL-590C ブラック
レンタルスペース:月1,200円〜(年間14,400円〜)
費用:月額1,200円〜3,000円(地域・広さによる)
トランクルームや貸しコンテナを借りてタイヤを保管する方法です。
都市部は料金が高く、郊外は比較的安価な傾向があります。
メリット
- 自宅のスペースを圧迫しない
- 他の季節用品(夏タイヤ、レジャー用品など)も一緒に保管可能
- 24時間出し入れ可能な施設が多い
デメリット
- 毎月継続的な費用が発生
- タイヤの出し入れに手間と時間がかかる
- 温度・湿度管理が不十分な施設もある
タイヤショップの保管サービス:1シーズン8,000円〜10,000円

費用:1シーズン8,000円〜10,000円程度
タイヤ専門店やカー用品店が提供する保管サービスです。
タイヤ館、オートバックス、イエローハットなどの大手チェーン店で利用できます。
メリット
- プロが適切な温度・湿度で管理
- タイヤ交換とセットで依頼できる
- 自宅のスペースが不要
- 次シーズンの交換予約が取りやすい
デメリット
- シーズンごとに費用が発生
- 店舗によってサービス内容や料金が異なる
- 事前予約が必要(特に繁忙期)
- 預け入れ・引き取り時に店舗へ行く必要がある
主な保管サービス提供店舗
- タイヤ館:店舗により異なる
- オートバックス:店舗により異なる
- イエローハット:店舗により異なる
- 地域のタイヤ専門店:8,000円〜/シーズン
※料金は店舗や地域によって異なるため、利用前に最寄りの店舗へ確認することをおすすめします。
タイヤを長持ちさせる正しい保管方法

保管場所を決めたら、次は適切な保管方法を実践しましょう。
正しく保管することで、タイヤの寿命を延ばし、次のシーズンも安全に使用できます。
1. タイヤを清潔にする
使用後のタイヤには、泥や融雪剤などの汚れが付着しています。
これらをそのままにすると、ゴムの劣化を早める原因になります。
洗浄の手順
- 水で汚れを洗い流す
- 中性洗剤を使って汚れを落とす(融雪剤などの塩分除去に効果的)
- しっかりと水気を拭き取る
- 完全に乾燥させる(湿気が残ると劣化の原因に)
2. 保管環境に注意する
タイヤのゴムは紫外線や湿気に弱く、適切な環境で保管しないと劣化が進みます。
避けるべき環境
- 直射日光が当たる場所
- 雨や水がかかる場所
- 湿気の多い場所
- 温度変化が激しい場所
理想的な保管場所
- 風通しの良い日陰
- 温度・湿度が安定している場所
- 屋内(ガレージや物置など)
3. 空気圧の調整

一般的には、空気圧を通常の半分程度(約1.0kg/cm²)に下げて保管することが推奨されています。
ただし、そのままの空気圧でも大きな問題はありません。
4. 床との接触を避ける
タイヤを床に直接置くと、ゴムに含まれる油分が床に染み出し、汚れや跡が付着することがあります。
一度付いた汚れは落としにくいため、注意が必要です。
対策方法:
- タイヤラックを使用する
- 段ボールやすのこを敷く
- タイヤ専用のカバーを使用する
5. 積み方の工夫
ホイール付きの場合: 横に寝かせて積み重ねる(4本まで)
ホイールなしの場合: 縦置きにして定期的に回転させる(変形防止のため)
6. 付属品の管理
ナット、センターキャップ、バルブキャップなどの小物類は、紛失しやすいため注意が必要です。
管理のコツ
- ジッパー付き袋に入れてタイヤと一緒に保管
- 写真を撮って記録しておく
- 取り付け位置をメモしておく(ローテーションの参考に)

費用比較と選び方のポイント
保管方法 | 初期費用 | 年間費用 | 向いている人 |
---|---|---|---|
自宅保管 | 0円〜5,000円(ラック購入) | 0円 | 保管スペースがある、費用を抑えたい |
レンタルスペース | 5,000円〜10,000円 | 15,000円〜 | 自宅にスペースがない、他の荷物も保管したい |
ショップ保管 | 0円 | 8,000円〜10,000円 | 手間をかけたくない、専門的な管理を希望 |
選び方のポイントは、費用と手間のバランスです。
自宅にスペースがあれば自宅保管が最も経済的ですが、適切な環境を維持する手間がかかります。
一方、ショップに預ければ手間はかかりませんが、毎年費用が発生します。
雪が少ないエリアならオールシーズンタイヤの検討も一つの方法です。

まとめ:次のシーズンも安全に使うために

スタッドレスタイヤの適切な保管は、タイヤの寿命を延ばし、安全性を保つために欠かせません。
保管のポイント
- 使用後は必ず洗浄・乾燥させる
- 直射日光と湿気を避けた場所に保管
- 床に直接置かず、下に何か敷く
- 小物類は紛失しないよう管理
自宅保管、レンタルスペース、ショップ保管のいずれを選ぶにしても、適切な方法で管理することが大切です。
ご自身の環境と予算に合わせて、最適な保管方法を選んでください。
次のシーズンも安全なドライブを楽しむために、今から適切な保管を始めましょう。
タイヤ交換に関してはこちらの記事を参考にしてください。

