冬季の安全なドライブを確保するために、スタッドレスタイヤの装着は欠かせません。
アクア後期型にスタッドレスタイヤを取り付ける際には、インチダウンを考えることがあるかもしれません。
この記事では、アクア後期型にスタッドレスタイヤを取り付けるためのインチダウンについて、具体的なサイズ例やメリット・デメリット、注意点を徹底解説します。
アクアの後期型のインチダウンを考える時の参考にしてください。
アクア後期型のスタッドレスタイヤは15インチが正解

まずは結論から。
アクア後期型(2018年4月~)にスタッドレスタイヤを装着する場合、純正サイズの15インチ(185/60R15)を選ぶのがベストです。
15インチを推奨する理由
✓ 純正で14インチの設定がない
✓ ディーラー推奨サイズで安心
✓ 車検・保安基準の適合が確実
✓ タイヤ選択肢が豊富
ただし、コストを抑えたい場合は自己責任で14インチも装着可能です。
この記事では、14インチへのインチダウン方法、具体的なサイズ、メリット・デメリット、車検対応について詳しく解説します。
インチダウンとは?

インチダウンとは、車両に装着するホイールの直径(インチ数)を純正よりも小さくするカスタマイズ方法です。
インチダウンの目的
- スタッドレスタイヤの購入費用を抑える
- タイヤの厚み(扁平率)を上げて乗り心地を改善
- 雪道での走行安定性を向上させる
冬季のスタッドレスタイヤ装着時に、コストダウンや性能向上を目的として行われることが多い手法です。
アクア後期型のタイヤサイズ

アクアNHP10型は、前期・中期・後期の3つに分かれており、後期型は前期・中期とタイヤサイズが異なります。
アクア後期のタイヤサイズ
- タイヤサイズ:185/60R15
- ホイールサイズ:15×5.5J
- ホール数:4穴
- PCD:100
- インセット:45
前期型と後期型の違いは、「アクア(NHP10)の前期と後期のタイヤ・ホイールサイズは違う?」を参考にしてください。
アクアのタイヤサイズは以下の記事を参考にしてください。

アクア後期型でのインチダウン

アクア後期型の純正ホイールサイズは、15インチです。
アクア後期型の純正サイズ:185/60R15
※アクアクロスオーバーは除く
▼ 重要ポイント
⚠️ アクア後期型(S・G)には純正で14インチの設定がありません
⚠️ 前期型・中期型は14インチ設定がありますが、後期型は15インチのみです
インチダウンを行うことで、スタッドレスタイヤの購入費用を抑えることができますが、アクア後期型は純正で14インチの設定がないため基本的にはNGです。
アクア後期型は、15インチを装着するのがベストです。
【適合車種:トヨタ アクア(10系 185/60R15装着車)2017-】 トーヨータイヤ オブザーブ GIZ2 185/60R15 84 ス…
アクア後期型で14インチは装着できる?

公式見解:基本的にNG
ディーラーに確認すると、アクア後期型の14インチ装着は推奨されていません。
理由
- 純正で14インチの設定がない
- メーカー保証対象外となる可能性
- 適合が保証されていない
実際には装着可能(自己責任)
ただし、以下の条件を満たせば自己責任で14インチの装着は可能です。
装着可能な理由
✓ ブレーキキャリパーのサイズが14インチに対応(前期型と同サイズ)
✓ 適合するホイールを選べば物理的に装着できる
✓ YouTubeなどで装着事例が確認されている
⚠️ 重要な注意点
- 適法性の確認が必要(保安基準への適合)
- 車検対応の確認が必須
- 専門店での適合チェックが不可欠
- 自己責任での装着となります
※アクアNHP10の前期・中期型は14インチの設定があります。
あくまで自己責任になりますが、アクア後期型(S・G)のブレーキキャリパーサイズは14インチのため、適合するホイールを探すと14インチを装着することも可能です。
15インチから14インチへのダウン
YouTubeでは、アクア後期型に14インチを装着している方もいました。
ここでは、アクア後期型に14インチを装着する時のサイズ例を紹介します。
- ホイールサイズ:15インチ → 14インチ
- タイヤサイズ:185/60R15 → 175/70R14
タイヤ外径
- 185/60R15:約606mm
- 175/70R14:約600mm
- 185/65R14:約596mm
純正サイズとの誤差が少ないタイヤを選ぶと、スピードメーターや走行挙動に大きな影響が出にくいです。
メリット
・タイヤ外径をほぼ維持できるため、スピードメーターや車両の挙動に大きな影響がない。
・タイヤの幅が細くなり、厚みもあるため、雪道の走行安定性が向上。
・購入価格も抑えられる。
デメリット
・装着の適合確認が必要。
・乗り心地の変化が大きく、路面の凹凸を感じやすくなる。
・タイヤ選びの幅がやや狭まる。
ただし、アクア後期型の14インチは、純正サイズではないため、基本的には15インチの装着をしてください。
【適合車種:トヨタ アクア(10系 185/60R15装着車)2017-】 トーヨータイヤ オブザーブ GIZ2 185/60R15 84 ス…
インチダウンのメリット
アクアのインチダウンには、以下のようなメリットがあります。
雪道走行安定性の向上
タイヤが細く、厚くなることで雪道の轍が走りやすくなります。
積雪路面走行中の安定性が向上することがあります。
価格が安くなる
サイズが小さくなることで、タイヤ・ホイールの価格が安くなることが多いです。
スタッドレスは夏タイヤよりも高いため、価格を抑えたい方に向いています。
乗り心地が良くなる
インチダウンは、乗り心地にも良い影響を与える可能性があります。
タイヤの厚み(扁平率)が高くなり、クッション性が高くなります。
柔らかい乗り心地が好きな方に向いています。

インチダウンのデメリットと注意点

メリットが多い一方で、インチダウンには以下のようなデメリットや注意点も存在します。
まず、アクア後期型との適合が取れていない場合は、装着できないリスクがあります。
乗り心地の変化
タイヤサイズを変えることで、乗り心地に影響が出ることがあります。
ハンドリングも変わるため、車のフィーリングも変化します。
タイヤ・ホイールの選択肢の制限
インチダウンを行うと、選べるタイヤやホイールの種類が限られることがあります。
適合確認を慎重に行う必要があります。
適合を間違えると、装着できなかったり、ブレーキキャリパーや車体との干渉、はみ出しが起きる可能性があります。
社外品ホイールセットの装着時にはホイールナットが必要です。

法規制と車検への影響
インチダウンを行う際には、法規制や車検への影響を考慮する必要があります。
- 保安基準の遵守:最低地上高やタイヤのはみ出し具合など、道路運送車両の保安基準を満たす必要があります。
- 車検対応:インチダウン後も車検に通るよう、適切な部品選びや調整が求められます。
タイヤの外径やロードインデックスも感上げる必要があります。
他のアクア後期型以外のインチダウンは以下の記事も参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. アクア後期型に14インチは装着できますか?
A. 純正設定はありませんが、自己責任で装着は可能です。
ただし、ディーラーや専門店での適合確認が必須です。ブレーキキャリパーとの干渉や保安基準への適合を慎重に確認してください。
Q2. 前期型の14インチホイールは後期型に使えますか?
A. ブレーキキャリパーのサイズは同じですが、ホイールのオフセット(インセット)やデザインによっては干渉する可能性があります。
必ず専門店で適合確認を行ってください。
Q3. 15インチと14インチ、どれくらい価格が違いますか?
A. 一般的に14インチの方が1本あたり2,000〜5,000円程度安くなります。
4本セットで8,000〜20,000円の差が出るため、コスト面では14インチが有利です。
Q4. インチダウンすると燃費は良くなりますか?
A. タイヤが軽くなり、転がり抵抗が減る可能性があるため、理論上は燃費が向上する場合があります。
ただし、実際の効果は走行条件やタイヤの種類によって異なります。

Q5. 社外品ホイールを使う場合の注意点は?
A. 社外品ホイールを装着する場合は、以下が必要です。
- 専用のホイールナット(純正ナットは使用不可)
- PCD、ホール数、インセットの適合確認
- ハブ径の確認(ハブリング使用の検討)

まとめ

アクア後期型にスタッドレスタイヤを取り付けるためのインチダウンは、適切なサイズ選びとパーツ選定、そして専門的な施工が鍵となります。
アクア後期型は純正で15インチを装着し、純正で14インチ装着車はないため、15インチの装着がベストです。
【適合車種:トヨタ アクア(10系 185/60R15装着車)2017-】 トーヨータイヤ オブザーブ GIZ2 185/60R15 84 ス…
この記事で紹介した具体的なサイズ例やポイントを参考に、安全かつ快適な冬のドライブを実現してください。
アクアで冬のドライブも安全に楽しんでください。




