「アクアはインチダウンできるの?」
冬の到来に備え、スタッドレスタイヤへの交換を検討する時期です。
今回は、トヨタ・アクアのスタッドレスタイヤの「インチダウン」に注目し、選び方を詳しく解説します。
この記事を読めば、車に詳しくなくてもアクアにインチダウンしたホイールセットを購入できるようになります。
インチダウンとは?
インチダウンとは、純正タイヤサイズよりも小さいホイールとタイヤを組み合わせる方法です。
これにより、タイヤの幅が狭くなり、雪道でのグリップ力が向上するほか、タイヤの購入コストも抑えることができます。
インチダウンのメリット
インチダウンには、いくつかの大きなメリットがあります。
特に、冬季の雪道での走行やコストパフォーマンスを重視する場合、インチダウンは非常に有効な選択肢です。
- コスト削減:タイヤサイズが小さくなることで、スタッドレスタイヤの価格が低くなります。
- 雪道での安定性向上:幅が狭くなることで、接地圧が高まり、新雪や圧雪の道でのグリップ力が向上します。
- 燃費改善:タイヤが軽くなるため、転がり抵抗が減り、燃費も向上します。
さらに、インチダウンをすることでタイヤ全体がコンパクトになるため、振動や衝撃を吸収しやすくなり、乗り心地の改善も期待できます。
インチダウンの注意点
インチダウンを行う際には、ホイールサイズやオフセット、PCD(ピッチサークル径)にも注意が必要です。
アクアの場合、PCDは100mmが一般的ですが、ホイールの選び方によっては車体との干渉が発生する可能性があります。
そのため、適切なホイール選びを行い、車検対応サイズを守ることが重要です。
また、インチダウンによって車高が若干低くなるため、乗り心地や操縦性にも変化が生じる場合があります。
これらの点に注意しつつ、自身の走行環境に合った最適なサイズを選ぶことが大切です。
初代アクア(2011-2021)のインチダウンサイズ
初代アクアの標準タイヤサイズは、グレードによって異なります。
また、前期型・中期型・後期型があります。
ここでは、グレードごとの標準サイズと、インチダウンに適したサイズを紹介します。
アクア前中期型のグレード別の標準タイヤサイズ
初代アクアのグレードによって、標準タイヤサイズは異なります。
例えば、Lグレードや、スポーティなデザインを持つGグレードでそれぞれ標準タイヤが異なるため、インチダウンを検討する際にはまずこの標準サイズを理解することが重要です。
- Lグレード:165/70R14(純正サイズ)
- Sグレード:175/65R15(純正サイズ)
- Gグレード:175/65R15(純正サイズ)
アクアの一般的なサイズは15インチです。
初代アクア前期型のインチダウンサイズ
インチダウンをすることで、冬季の道路条件でグリップ力が増し、より安定した走行が可能となります。
例えば、Sグレードは純正の15インチから14インチにダウンさせることで、タイヤ幅を狭めて接地圧を高め、雪道での安全性を強化できます。
- Lグレードのインチダウン:165/70R14(13インチにインチダウンは不可)
- Sグレードのインチダウン:165/70R14(15インチ→14インチにダウン)
- Gグレードのインチダウン:185/60R15(16インチ→15インチにダウン)
タイヤ選びの際には、車検証やタイヤのラベルで正確なサイズを確認し、インチダウンによる利点を活かした選択をしましょう。
アクア前期型のインチダウンの詳細は以下の記事を参考にしてください
アクア後期型のグレード別の標準タイヤサイズ
初代アクアのグレードによって、標準タイヤサイズは異なります。
例えば、燃費性能を重視したSグレードや、スポーティなデザインを持つGグレードがあります。
後期型はどのグレードも15インチを装着しています。
- Lグレード:185/60R15(純正サイズ)
- Sグレード:185/60R15(純正サイズ)
- Gグレード:185/60R15(純正サイズ)
後期型は15インチを装着しているため、15インチのスタッドレスホイールセットを購入します。
初代アクア後期型のインチダウンサイズ
インチダウンをすることで、冬季の道路条件でグリップ力が増し、より安定した走行が可能となります。
ただし、後期型は標準で15インチ車しかないため、インチダウンではなく15インチを装着するのがベストです。
仮に14インチを装着する場合は、以下のようなサイズが挙げられますが、注意が必要です。
- アクア後期型のインチダウン:175/70R14(15インチ→14インチにダウン)
標準サイズではないため、14インチタイヤが車両に適合し、法的に問題がないことが前提となります。
アクア後期型のインチダウンの詳細は以下の記事を参考にしてください。
おすすめホイールセット例
インチダウンを考える際、タイヤとホイールのセット購入が便利です。
これにより、ホイールのサイズや適合性を心配することなく、確実に車に装着できる商品を選ぶことができます。
以下は、アクア前期型のSグレードとGグレードそれぞれのインチダウンに適したホイールセットの例です。
アクア前期型 14インチのインチダウンホイールセット
- タイヤサイズ:165/70R14
- ホイールサイズ:14インチ
- PCD:100mm、オフセット:45mm、ハブ径:54mm
【適合車種:トヨタ アクア(10系 14・15インチ装着車)2011-】 DUNLOP WINTER MAXX WM02 165/70R14 81 スタッ…
アクア前期型 Gグレード向けインチダウンホイールセット
- タイヤサイズ:175/65R15
- ホイールサイズ:15インチ
- PCD:100mm、オフセット:45mm、ハブ径:54mm
【適合車種:トヨタ アクア(10系 14・15インチ装着車)2011-】 トーヨータイヤ オブザーブ GIZ2 175/65R15 84 …
アクア後期型向けのホイールセット
- タイヤサイズ:185/60R15
- ホイールサイズ:15インチ
- PCD:100mm、オフセット:45mm、ハブ径:54mm
【適合車種:トヨタ アクア(10系 185/60R15装着車)2017-】 トーヨータイヤ オブザーブ GIZ2 185/60R15 84 ス…
これらのホイールセットを選ぶことで、車に詳しくなくてもインチダウンのメリットを簡単に享受でき、冬季の安全なドライブを実現できます。
また、タイヤとホイールがセットになっているため、取り付けもスムーズに行えるのが魅力です。
新型アクア(2021-)のインチダウンサイズ
新型アクアも、グレードによって異なる標準タイヤサイズが設定されています。
ここでは、インチダウンの具体例を紹介します。
グレード別の標準タイヤサイズ
新型アクアは、2021年に登場して以降、Xグレード、Gグレード、Zグレードといった異なる仕様が用意されています。
これらのグレードごとに標準タイヤサイズも異なるため、インチダウンを検討する際は、まず純正サイズを把握しておくことが重要です。
- Bグレード:175/70R14(純正サイズ)
- Xグレード:185/65R15(純正サイズ)
- Gグレード:185/65R15(純正サイズ)
- Zグレード:195/55R16(純正サイズ)
オプションサイズ:195/55R16
アクア Z Raffineも16インチ車があります。
インチダウンすることでさらに安定性やコスト面でのメリットが得られます。
新型アクアのインチダウンサイズ
以下は、新型アクアのグレードごとのインチダウンサイズの具体例です。
- Bグレードのインチダウン:175/70R14(13インチにダウンは不可)
- Xグレードのインチダウン:185/65R15(14インチにダウン不可)
- Zグレードのインチダウン:185/65R15(16インチ→15インチにダウン)
これらのインチダウンサイズを選ぶことで、スタッドレスタイヤの選択肢も増え、コストパフォーマンスが向上します。
15インチ車は14インチにインチダウン不可です。ホイールの適合を見ると14インチは14インチ装着車のみになっています。
【適合車種:トヨタ アクア(K10系 14インチ装着車)2021-】 トーヨータイヤ オブザーブ GARIT GIZ 175/70R14 …
新型アクアの14インチの詳細は以下の記事を参考にしてください
インチダウンのホイールセット購入方法
車に詳しくない方でも、以下のステップに従えば、簡単にインチダウンしたホイールセットを購入できます。
通常のホイールセットと変わりませんが、インチダウンサイズを確認して、適合する商品を購入するのが重要です。
グレードに合ったインチダウンサイズを確認する
まず、車のグレードに合わせたインチダウンサイズを選びます。
前述した表を参考に、自分のアクアのグレードに対応するインチダウンサイズを確認しましょう。
グレードによって、インチダウンが不可の場合もあるため、しっかり確認してください。
タイヤとホイールセットを選ぶ
インチダウンサイズが決まったら、次はタイヤとホイールのセットを選びます。
タイヤのメーカーやブランドを選びます。ブランドによって価格も異なるためトータルで判断してください。
ホイールのデザイン、カラーも種類があるので、適合する商品の中から、好みのホイールを選んでください。
一般的に、タイヤとホイールがセットになっている商品を購入すれば、自分で組み付ける必要がなく、すぐに交換可能です。
オンラインショップやカー用品店で注文する
タイヤの購入は、オンラインショップやカー用品店で簡単に行えます。
安く購入するには、価格比較サイトや楽天市場などを活用して、最安値を見つけると良いでしょう。
取付方法を確認する
購入したセットは、自分で取り付けることも可能です。
DIY作業が得意でない方は、安全を最優先するため、専門店での取付を推奨します。
タイヤ交換の工賃は、1本あたり1,000円~3,000円が相場です。安全に作業するためにも、プロに依頼するのがベストです。
アクアに最適なスタッドレスタイヤ
インチダウンしたタイヤを選ぶ際には、信頼性の高いブランドを選ぶことが重要です。
タイヤ選びに迷ったたら、国内メーカーのタイヤを選ぶのがいいかもしれません。
以下は、アクアオーナーに人気のスタッドレスタイヤの例です。
ブリヂストン BLIZZAK VRX3
ブリヂストンのスタッドレスタイヤがブリザックです。
ブリザックVRX2やブリザックVRX3があります。
特徴:優れた氷上性能と燃費性能を両立
ヨコハマ iceGUARD 7
ヨコハマタイヤのスタッドレスがアイスガードです。
アクアのタイヤサイズの設定があり、アイスガード7やアイスガード6があります。
特徴:氷上性能と静粛性が高評価
ダンロップ WINTER MAXX 03
ダンロップのスタッドレスがウインターマックスです。
ウインターマックス02やウインターマックス03があります。
特徴:耐摩耗性に優れ、雪道でのグリップ力が高い
まとめ
アクアのスタッドレスタイヤをインチダウンすることで、コストを抑えつつ雪道での走行性能を向上させることができます。
今回紹介したグレード別のインチダウンサイズとホイールセットの情報を参考に、最適なタイヤ選びを進めてください。
安全な冬のドライブを楽しむために、インチダウンのタイヤとホイールセットをぜひご検討ください。